カテゴリー別アーカイブ: 漢方

自然治癒力アップ(7)漢方

気血水の漢方が全く合わない方がいらっしゃいます。

そういう方は「肝腎要」の漢方からスタートです!

それもほんの少し。1つまみ。

すべてが固まってしまったように、身体の中の動きが悪くなっている場合には、少しの刺激でちょっとずつ揺り動かしていきます。

肝は、ストレス、目の疲れ、怒りなどで気の流れが悪くなります。

腎は冷え、疲れ、甘いもの食べ過ぎでエネルギーダウンします。

まずはそこから動かし気を増やしていくのです。

 

特に腎の漢方は多くの方に必要です!

今の世の中巷には冷たいものや甘いものがあふれており、お仕事で忙しく疲れも溜まっていることでしょう。

 

「肝の気は流して、腎の気を元気に!」

これが自然治癒力をアップするカギだと思っています。

自然治癒力アップ(6)漢方

天クリニックでは特に気虚の方が多いです。

調子が悪いけど、どこに行っても原因がわからない。

そんな方は気=エネルギー不足です。

気=エネルギー不足は、気を測る器械がまだないため検査をしても異常は出ません。

本当に多くの方がエネルギー不足で調子が落ちていることと思います。

早く「気」を医療に入れたいと私が強く思うのはそのためです!

 

気が足りない方は全体にしぼんでいます。

元気ハツラツにはなれません。

そんな時は補気剤を使って補います。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)が有名ですが、これはある程度元気な方にしか合いません。

もっともっとエネルギー不足の方はそれより弱い方向けの漢方でないと強すぎます。

どこのエネルギーが不足しているか、それを気診で判断していきます。

自然治癒力をアップするために「漢方」は必須と私は思っています!

 

こちらの本がとても面白いです。

作者の方の漢方体験談ですね!

自然治癒力アップ(5)漢方

気診では漢方を風邪(ふうじゃ)と本治(気血水や五臓のバランスを取る)に分けています。

風邪(ふうじゃ)が取れたら本治の漢方を合わせていきます。

たいていは同時にお出ししていきます!

風邪(ふうじゃ)+本治

例えば

風邪(ふうじゃ)が太陽病で葛根湯

本治が瘀血(おけつ)で桂枝茯苓丸という感じです。

 

漢方を本格的に学び始めて10年くらい。

ようやく頭の中が整理されてきました。

まだまだ使えていない漢方が多いですが、気診で気が調う漢方を選択できるようになりました!

 

まずは気血水の漢方。気血水は身体の中を巡っているものです。

気血水の異常には“足りない”と“滞っている”があります。

気が足りないー気虚、

気が滞っているー気滞

血が足りないー血虚

血が滞っているー瘀血

水が足りないー陰虚

水が滞っているー水毒

 

これらの中の一体、何がどうなっているのかそれを気診で調べていきます。

一番優先的に改善しなければいけないところを見つけていくのです。

自然治癒力アップ(4)漢方

長年の冷えや疲れの蓄積で風邪(ふうじゃ)が簡単には取れない深さまで入り込まれてしまいます。

きっとその前に何度も身体は異常を訴えていたことでしょう。

「休んで!」「深呼吸して!」「温かいもの飲んで!」「眠りたい!」「自然の中に行きたい!」・・・

そんな身体の声を無視してしまうと、身体が強制的に休まなければいけないような状態になってしまいます。

ありがたいことに!

 

天クリニックは「かみしめ」を改善して身体を緩めることを主にしておりますが、身体が冷え切って緊張し続けていると簡単には改善しません。

動けない、だるくてたまらない、よく眠れない、食べられない・・・様々な愁訴に悩まされます。

こんな状態では表面の風邪(ふうじゃ)を取るのでは改善は無理な状態です。

身体の芯を温めていかないといけないのです。

陰の病に入っています。

太陰病、少陰病、厥陰病(けっちんびょう)と下がっていきます。

 

これらを一段ずつ上げていきます。

長い方で2,3年がかりで陰⇒陽に持ち上げています!

ご本人はもちろん大変ですが、こちらも心してかからなければなりません。

上下の波もあるし、気持ちが落ちてしまうこともありますから。

 

こうして少しずつアップしていくと身体が温まって緊張が緩んで参ります!

長期戦になるのが陰病です。

詳細はこちら⇒ 太陰病少陰病厥陰病

自然治癒力アップ(3)漢方

自然治癒力アップには風邪(ふうじゃ)を取らないといけません。

 

風邪(ふうじゃ)の漢方は6段階に分かれています。

表側の風邪は陽病

風邪が身体の奥深くに入ってしまったら陰病です。

陽が3段階、陰が3段階

まずは陽の病

一番浅い陽病は太陽病と言って首こり、肩こり、頭痛、背中の張り、足の冷えなど・・・。

ここで有名な漢方は葛根湯。

でもこれは汗が出ている時は合わないです!

 

さらに風邪が深まると少陽病、陽明病というように変化していきます。

どこの段階までいっているかを漢方を載せながら気診で調べていきます。

 

以前に詳しく書いたのでこちらをご覧くださいね!

太陽病

少陽病

陽明病

 

自然治癒力アップ(2)気診

問診と気診。

それでおおよその状態を把握します。

これを病態把握と言います。

その気の状態に合わせてまずは漢方を決めていきます。

なぜ漢方が先かというと、漢方が決まると一体どこが弱っているのか、何が問題なのかがわかりやすくなるのです。

どの漢方で気が調うか、それがその後の養生指導につながります。

 

漢方まずは“風邪(ふうじゃ)”の漢方の選択です。

身体のまわりにもやもやと霞のような気の異常があれば風邪(ふうじゃ)ありと判断します。

この風邪(ふうじゃ)がなかなか厄介で、これが被っていると身体が重い、疲れやすい、だるい、何も考えられない、冷える、痛いところがある・・・などなど様々な症状が起こるのです。

まずは風邪(ふうじゃ)を取ること、その風邪(ふうじゃ)が一体どこまで身体の奥に侵入しているかを漢方を合わせて調べていきます。

ふうじゃがうまく取れないと結果はうまくいきません。つまり気診では自然治癒力はアップしないとみています。

更に厄介なことに風邪(ふうじゃ)は毎日毎時間くっついたり離れたりコロコロと状態が変わります。

 

ちなみに風邪(ふうじゃ)は一般にいう風邪(かぜ)とは違います。鼻水もないし熱もありません。

天クリニックでは気を調えて自然治癒力をアップしています!

(つづく)

 

変わった気④

今回は「瘀血(おけつ)」の反応がとても強い状態です。

瘀血は左下腹部の気の滞りでみています。

普通の反応の数倍強い(気の異常反応の範囲が広い)場合。

傷寒論(しょうかんろん)には太陽病の表邪が解されず、じゃが足太陽経脈の腑である膀胱に達して太陽畜血症という裏証の実熱と瘀血を生じる。

「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」です。

少々難しいですが、ここからが特徴です。

「其の人狂の如く・・・」

精神症状も出ると解説にはありますが、顔が恐くなるのです。

瘀血が取れるとお顔も穏やかになっていきます。

 

気血水の異常は表情にも出るのだなあと思っている次第です!

 

変わった気③

ようやく9月ですね。長い夏でした。

腰から下が水に浸かったような気をご紹介しましたが、今回は左腰から下だけに気の異常反応がある場合です。

左側は消化器系やお血の反応が出てきます。

 

万病回春(まんびょうかいしゅん)出典の疎経活血湯(そけいかっけつとう)という漢方には以下のようにあります。

偏身走痛し・・・偏身走り痛んで刺すが如く、左の足痛み尤も甚だしきを治す。

左は血に属す。多くは酒色損傷によって、筋脈虚空、風寒湿を被り、・・・

血を活し湿を行らすべし。

 

現代で言えばお酒を飲んで、冷房にあたって冷えて血のめぐりが悪くなった感じでしょうか。

お酒のみの太ったおじさん。私の中ではそんなイメージです!

ちゃんと左側と書いてあるのが面白いなあと思います。