カテゴリー別アーカイブ: 漢方

変わった気④

今回は「瘀血(おけつ)」の反応がとても強い状態です。

瘀血は左下腹部の気の滞りでみています。

普通の反応の数倍強い(気の異常反応の範囲が広い)場合。

傷寒論(しょうかんろん)には太陽病の表邪が解されず、じゃが足太陽経脈の腑である膀胱に達して太陽畜血症という裏証の実熱と瘀血を生じる。

「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」です。

少々難しいですが、ここからが特徴です。

「其の人狂の如く・・・」

精神症状も出ると解説にはありますが、顔が恐くなるのです。

瘀血が取れるとお顔も穏やかになっていきます。

 

気血水の異常は表情にも出るのだなあと思っている次第です!

 

変わった気③

ようやく9月ですね。長い夏でした。

腰から下が水に浸かったような気をご紹介しましたが、今回は左腰から下だけに気の異常反応がある場合です。

左側は消化器系やお血の反応が出てきます。

 

万病回春(まんびょうかいしゅん)出典の疎経活血湯(そけいかっけつとう)という漢方には以下のようにあります。

偏身走痛し・・・偏身走り痛んで刺すが如く、左の足痛み尤も甚だしきを治す。

左は血に属す。多くは酒色損傷によって、筋脈虚空、風寒湿を被り、・・・

血を活し湿を行らすべし。

 

現代で言えばお酒を飲んで、冷房にあたって冷えて血のめぐりが悪くなった感じでしょうか。

お酒のみの太ったおじさん。私の中ではそんなイメージです!

ちゃんと左側と書いてあるのが面白いなあと思います。

 

変わった気②

昨日は朝7時から新宿であるお勉強会に参加しました。

朝の空気は気持ちよいですね!

 

さて今日のお話は「腰から下が水に浸かったような気」です。

上半身は気がきれいなのに、下半身はプールの中に入っているような状態です。

つまり結構広い範囲で下半身だけ気の異常があります。

 

金匱要略(きんきようりゃく)という漢方の古典があります。

その中に載っているのですが

「腎着の病は、その人身体重く、腰中冷え、水中に坐するがごとく・・・(中略)

腰以下冷痛し、腰重きこと五千銭を帯びぶるが如し」

これは苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)の説明文です。

昔の穴の空いた銭をつないで5000枚もぶら下げているような状態みたいです。

これでは腰が重くて動けないですよね。これも腎の病のようです。

ちなみに腎は冷えに弱く、甘いものを食べ過ぎると腎がダウンしますのでお気をつけて!

 

(写真は先日の満月)

大阪講座行ってきます!

今日は暑さが和らいでほっとしますね。

この酷暑の中、家のエアコンが作動せず・・・(涙)

マンションの上の方なので窓全開で過ごしています!

夜中になると爽やかな風が入ってきて心地よいこと。

でもある日、扇風機のような風が出るものを睡魔に負けてつけたまま寝てしまったら・・・。

翌朝、首が回らない!

あ~身体に当てちゃあダメでした。

漢方を駆使して何とか首が動くようにはありましたが、なかなか芯が取れません。

自然の風ではこんなことにはならなかったのに・・・。

汗をかいて寝ている方が楽だった。

漢方は太陽病・・・桂枝湯かなと思ったらまさかの桂麻各半湯。

それを何度もなめて、冷え取り。

温かいお茶を飲んで身体の中を温める。

だいぶ良くなりました!

 

皆様冷やし過ぎには十分ご注意下さいませ。

温かいもの飲むと意外と汗が引きますよ。

 

さて明日から大阪です!

また火曜日に。

ご自愛くださいね!!

厥陰病

寒いですね!!春はもう少し先ですね。

 

今回の六病位は陰の最後、厥陰病です。けっちんびょうと読みます。

遂に体力が尽き果てようとする最終段階です。この状態の方の気をみたことはありません。

脈は微かとなり、体液は消耗して水ばかり欲しがり、心臓は衰弱して胸内苦悶。

全く食べられなくなり水のような下痢が続き、四肢の冷えはますますひどくなります。

危篤状態と言えるこの状態でももちろん元気を取り戻す方もいらっしゃいます。

と漢方の師匠はおっしゃっています。

でもこの段階でエキス剤はありません。煎じ薬になります。

茯苓四逆湯。師匠の師匠さんがこれでたくさんの方を治されたと伝え聞いています。

原典には「病、なほ解せず煩躁する者」とあります。

ほかの種々の薬を与えたが依然として病気は治らず煩躁する時に用いよ」ということだそうです。

 

漢方には大きな可能性がある!と私は思っています。

 

少陰病

ちょっと暖かくてホッとしますね!

 

六病位。

身体は更に冷えて陰証の真っただ中。体力は枯渇して病勢はますます進み、脈力は弱くなりだるくてすぐに横になりたい状態。

生体反応が弱いため、悪寒はするが発熱はなく、寒がり、手足は氷のように冷たい。

消化管の働きも落ちて食べたものがそのまま出てくる。

水毒が悪化して、下痢、関節の痛み、動悸、めまい、体痛など。

私の漢方の先生は氷のかけらが身体の中を巡っているような感じとおっしゃっていました。

その氷を溶かすのに、附子(ぶし)の入った漢方を使います。

漢方で使う附子はトリカブトの子根でその毒の成分を除き、温めて新陳代謝機能をアップする成分だけが残るように加工されています。

これが入っている漢方は真武湯や麻黄附子細辛湯他

奥の方まで冷えている状態、「骨まで冷えている」と私は思っています。

養生はとにかく温める。(でも水不足にならないように)

冷たいものは避ける。

消化のよいものを取る。

ゆっくり休む。

ここまで行くと時間がかかることを覚悟して養生を続け持ち上げていくことが大切です。

太陰病

まずはお知らせ。

今日からギャラリー日比谷でチョコ募金(2/14まで)

イラク小児がん医療支援

シリア難民・イラク国内避難民支援

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180207-00010004-huffpost-int&p=1

ちょっと応援したいなという方は是非!!

 

さて病は陰に入ります。

陰の初めは太陰病。

体力が病毒に負けて受け身の立場に。抵抗力が衰え戦う力がなくなっている。

身体は冷え、動きは鈍く、うつむき加減で顔色も白く元気がない。

でもまだ陰に落ちたてなので血液検査では異常がない場合も多い。

どうして元気がないのか、身体がだるいのか、動けないのかわからずあちこちで調べている方も多いです。

他にもお腹が痛くなったり神経痛やこむら返りを起こすこともあります。

西洋医学ではわからないので気を診てほしいとか、養生を教えてほしいと見えるのがこの段階の方が多いです。

養生はとにかく温めること、そして呼吸法。

お腹の中のエネルギー不足なので、温かく消化のよいものを食べて頂きます。

養生して早く陽に上がりましょうね!!とお伝えします。

この時の漢方で一番よく出るのが小建中湯。

さらに落ちていると黄耆建中湯、血虚があると当帰建中湯。

力がないからうつむき加減で上下の歯と歯は当たってしまいます。

元気が出てくると、まっすぐ起きられるようになって噛みしめも減ります。

他にも甘草乾姜湯や人参湯もあります。

無理せずゆっくり、養生を続けることが大切な時期です!

 

(写真は成田山 三重塔)

 

陽明病

ケントギルバートさんのお話はソフトな雰囲気とは違いました。

でも日本人より日本のことを憂い、何とかしたいという思いを感じました。

ご興味ある方はケントさんのブログをどうぞ!

https://ameblo.jp/workingkent/

 

さて六病位の3番目は「陽明病」

実は私ここが気診ではよくわからないのです。

冷えているとか疲れてエネルギー不足とかはわかりやすいのですが、陽明病は熱がこもっていて症状は便秘。

陰病に入った方がよくなって上がっていくときもここは飛ばして2番目の少陽病になるし、上から落ちてきた時もここを飛ばして次の太陰病になるようなんですね。

でも順番なので書きますね。

体力が伯仲した天下分け目の戦い。病邪は裏(り)と呼ばれる身体の奥深いところの消化管に侵入。高熱が続き、熱臭のある汗が出てうわごとを言ったりする。舌はカラカラ、お腹は膨満、甚だしい便秘。

寫下剤を用いる。調胃承気湯、小承気湯。

結構緊急な状態なのでお会いしたことないのかもしれないですね。

 

次回は陰病に入ります。