カテゴリー別アーカイブ: 漢方

大阪講座行ってきます!

今日は暑さが和らいでほっとしますね。

この酷暑の中、家のエアコンが作動せず・・・(涙)

マンションの上の方なので窓全開で過ごしています!

夜中になると爽やかな風が入ってきて心地よいこと。

でもある日、扇風機のような風が出るものを睡魔に負けてつけたまま寝てしまったら・・・。

翌朝、首が回らない!

あ~身体に当てちゃあダメでした。

漢方を駆使して何とか首が動くようにはありましたが、なかなか芯が取れません。

自然の風ではこんなことにはならなかったのに・・・。

汗をかいて寝ている方が楽だった。

漢方は太陽病・・・桂枝湯かなと思ったらまさかの桂麻各半湯。

それを何度もなめて、冷え取り。

温かいお茶を飲んで身体の中を温める。

だいぶ良くなりました!

 

皆様冷やし過ぎには十分ご注意下さいませ。

温かいもの飲むと意外と汗が引きますよ。

 

さて明日から大阪です!

また火曜日に。

ご自愛くださいね!!

厥陰病

今回の六病位は陰の最後、厥陰病です。けっちんびょうと読みます。

遂に体力が尽き果てようとする最終段階です。この状態の方の気をみたことはありません。

脈は微かとなり、体液は消耗して水ばかり欲しがり、心臓は衰弱して胸内苦悶。

全く食べられなくなり水のような下痢が続き、四肢の冷えはますますひどくなります。

危篤状態と言えるこの状態でももちろん元気を取り戻す方もいらっしゃいます。

と漢方の師匠はおっしゃっています。

でもこの段階でエキス剤はありません。煎じ薬になります。

茯苓四逆湯。師匠の師匠さんがこれでたくさんの方を治されたと伝え聞いています。

原典には「病、なほ解せず煩躁する者」とあります。

ほかの種々の薬を与えたが依然として病気は治らず煩躁する時に用いよ」ということだそうです。

 

漢方には大きな可能性がある!と私は思っています。

 

少陰病

六病位。

身体は更に冷えて陰証の真っただ中。体力は枯渇して病勢はますます進み、脈力は弱くなりだるくてすぐに横になりたい状態。

生体反応が弱いため、悪寒はするが発熱はなく、寒がり、手足は氷のように冷たい。

消化管の働きも落ちて食べたものがそのまま出てくる。

水毒が悪化して、下痢、関節の痛み、動悸、めまい、体痛など。

私の漢方の先生は氷のかけらが身体の中を巡っているような感じとおっしゃっていました。

その氷を溶かすのに、附子(ぶし)の入った漢方を使います。

漢方で使う附子はトリカブトの子根でその毒の成分を除き、温めて新陳代謝機能をアップする成分だけが残るように加工されています。

これが入っている漢方は真武湯や麻黄附子細辛湯他

奥の方まで冷えている状態、「骨まで冷えている」と私は思っています。

養生はとにかく温める。(でも水不足にならないように)

冷たいものは避ける。

消化のよいものを取る。

ゆっくり休む。

ここまで行くと時間がかかることを覚悟して養生を続け持ち上げていくことが大切です。

太陰病

さて病は陰に入ります。

陰の初めは太陰病。

体力が病毒に負けて受け身の立場に。抵抗力が衰え戦う力がなくなっている。

身体は冷え、動きは鈍く、うつむき加減で顔色も白く元気がない。

でもまだ陰に落ちたてなので血液検査では異常がない場合も多い。

どうして元気がないのか、身体がだるいのか、動けないのかわからずあちこちで調べている方も多いです。

他にもお腹が痛くなったり神経痛やこむら返りを起こすこともあります。

西洋医学ではわからないので気を診てほしいとか、養生を教えてほしいと見えるのがこの段階の方が多いです。

養生はとにかく温めること、そして呼吸法。

お腹の中のエネルギー不足なので、温かく消化のよいものを食べて頂きます。

養生して早く陽に上がりましょうね!!とお伝えします。

この時の漢方で一番よく出るのが小建中湯。

さらに落ちていると黄耆建中湯、血虚があると当帰建中湯。

力がないからうつむき加減で上下の歯と歯は当たってしまいます。

元気が出てくると、まっすぐ起きられるようになって噛みしめも減ります。

他にも甘草乾姜湯や人参湯もあります。

無理せずゆっくり、養生を続けることが大切な時期です!

 

(写真は成田山 三重塔)

 

陽明病

六病位の3番目は「陽明病」

実は私ここが気診ではよくわからないのです。

冷えているとか疲れてエネルギー不足とかはわかりやすいのですが、陽明病は熱がこもっていて症状は便秘。

陰病に入った方がよくなって上がっていくときもここは飛ばして2番目の少陽病になるし、上から落ちてきた時もここを飛ばして次の太陰病になるようなんですね。

でも順番なので書きますね。

体力が伯仲した天下分け目の戦い。病邪は裏(り)と呼ばれる身体の奥深いところの消化管に侵入。高熱が続き、熱臭のある汗が出てうわごとを言ったりする。舌はカラカラ、お腹は膨満、甚だしい便秘。

寫下剤を用いる。調胃承気湯、小承気湯。

結構緊急な状態なのでお会いしたことないのかもしれないですね。

 

少陽病

太陽病からうまく脱出できず、一段階落ちてしまうと今度は少陽病です。

風邪(ふうじゃ)に対抗する力がないように気診では見えるのですが。

 

身体のサイドに入ってきます。症状も胃の調子が悪くなってきたり、口が苦くなったり吐き気や嘔吐がある場合もあります。胸苦しさや息苦しさ、耳や顎関節に症状が出ることもあります。

胸脇苦満といって肋骨の下あたりが硬くなります。

漢方は病毒を中和し胸脇の流れをよくする柴胡剤(さいこざい)が用いられます。

でも柴胡剤は身体を乾かしてしまうので使用には注意しています。

小柴胡湯、柴胡桂枝湯、補中益気湯が柴胡剤になります。

この段階は変化があるのでよくみていないと変わります!

太陽病

六病位一番浅いものは「太陽病」

風邪を引きかけた時にぞくっとする首の後ろあたりから下は背中、腰、足の後ろ側、上は頭、横には肩から腕の外側部に太陽経の経絡が流れています。

その表面に風邪(ふうじゃ)が付いた時が太陽病です。

症状としては肩こり、手足の冷え、頭痛、体の痛み・・・

冷えて緊張しているから噛みしめると考えています。

でも浅いですから身体を温めたり、生姜湯や葛湯など温かいものを飲んだり、お風呂に入ってゆっくりしたりすると風邪は吹き飛んでしまいます。

毎日くっついたり離れたりしているとみています。

風邪(ふうじゃ)がくっついた時に早めに対処すればかぜを引かなくてすみます。

でもこれがなかなか難しくて、気づかないうちに入られてしまうのです。

太陽病で使う漢方で一番有名なものは葛根湯。

そしてエキスではないのですが、こちらでよく出るのが桂枝2麻黄1湯。

桂枝湯と麻黄湯を2:1で混ぜて頂いています。

それより少し冷えが強いと桂麻各半湯。こちらは桂枝湯と麻黄湯を1:1で混ぜて頂いています。

でも胃が弱いとこれらは使えません。そんな時は香蘇散。これを太陽病としてよいのかは疑問ですが。

 

よい状態を維持するのには毎日毎日の風邪(ふうじゃ)取りがとても大切です!

 

 

六病位

東京も雪がたくさん降りましたね!昨日はとっても寒かったです。

さて気診では漢方の選択を「風邪(ふうじゃ)」と「本治(ほんち)」に分けて考えるようにしています。風邪は病がどこまで入っているか(六病位といいます)によって漢方が変わります。

本治は気血水のバランスを調えることと捉えています。

(以前に気血水の異常については書きました)

 

六病位は陽と陰に分かれ、陽は表側、陰に入ると病は深くなっていきます。

風邪がどこまで入っているかがポイントです。

そしてその深さは変化するのですね。

そこで患者さんにはそのお話をして、今ご自分がどこの段階で上がるか下がるかで漢方が変わることをお話しています。

特に陰の状態にまで落ちている方には、何としてでも陽に上がるまで養生を頑張って頂き、落ちてしまうようなマイナスのことを減らすことが大切ですとお話しています。

 

次回からはこの六病位の一つずつについて書いてみたいと思います。