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気虚の漢方

気を補う漢方はいくつかあります。

わかりやすいように、六病位ー病の深さーで分けています。

結構有名なのは「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」

でもこれは実はある程度元気な人しか飲めません。

本当にエネルギーがなくなっている人には強すぎるのです。

段階としては上から2番目。つまりやや元気なんだけど無理しすぎて体が疲れている時には有効です。私も時々お世話になります。

 

でも本当にエネルギー不足の時は、「小建中湯(しょうけんちゅうとう)」や「黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)」が合います。

これは上から四番目。

精神的に疲れてエネルギー不足の時は、「加味帰脾湯(かみきひとう)」が合うことが多いです。

消化器系が疲れて元気がない時は「四君子湯(しくんしとう)」

これは本当に弱っているなあと思う方です。

もちろん気診で決めていきます。

 

気虚にもいろいろあるのです!

 

 

血虚の漢方②

血虚の漢方、最近よく使うのが「芎帰調血飲(きゅうきちょうけついん)」

会社が違って中味も若干違う「芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)」もあります。

血も補い、元気もつけて瘀血も取ってと様々に効果がありますが、胃に触るので少量にしています。またピッタリ合わないと、愁訴は取れないです。

あまり私は使いませんが、四物湯(しもつとう)や芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)もあります。

最近思うに、血が足りないと単に貧血症状だけでなく、冷えや痛みや皮膚の異常など諸々に影響しているようです。

血液検査で貧血じゃなくても、血虚を頭に入れておくといいですね。

血虚の漢方①

私の貧血が改善したなと思われた漢方は「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」でした。

身体がとても温まり、お花のような香りがして当時とても飲むのが楽しかったことを覚えています。

胃に触らないかどうか、美味しいかどうか、そのあたりも判断の基準になります。

そしてある日、朝身体が熱くて目覚めるようになりました。

漢方が変わったのです。

漢方に変化があると心地よくなくなります。

ひとつの指標にされるとよいと思われます!

陰虚の漢方

身体の中の水分(津液)が足りなくなってしまうのが陰虚。

脱水とも考えられます。

その陰虚を改善するのが滋潤剤とか滋陰剤と言います。

私がよく使うのが「六味丸」

圧倒的に使用頻度が高いのがこの六味丸です。

腎虚にも陰虚にも、血虚と瘀血にも効果あり。

でも胃に触るので少量使います!

六味丸はすごいなあといつも思っています!

 

他には麦門冬湯(ばくもんどうとう)。気管支粘膜の乾燥です。

さらに悪化して水分が少なくて、身体が熱くなってしまった時は口やのどが渇いて、眠れなくなり、おしっこも赤くなってしまいます。

他にも滋陰降火湯(じいんこうかとう)や滋陰至宝湯(じいんしほうとう)

夏バテー暑邪によって気も減り津液も減ってしまった時は清暑益気湯(せいしょえっきとう)

夏にはお世話になりました。

どれが合うのか気の診断が大事です!

 

足りない

身体の中を「気」「水」「血」が巡りっています!

これらが滞ると様々な愁訴が現れます。

気が滞れば「気滞」

水が滞れば「水毒」

血が滞れば先日までお話した「瘀血」

 

でも具合が悪くなるのは、滞りだけではないのです!

実はめぐるものが足りないことで色々な症状を引き起こすこともたくさんあります。

今度は足りない状況について書いていきます。

 

秋なのでこれから空気が乾燥してきます。

まずは“水“が足りない”から。

これは東洋医学では「陰虚(いんきょ)」と言います。(つづく)

瘀血の漢方②

秋ですね。彼岸花の写真を送って頂きました!

 

さて駆瘀血=おけつを取る作用のある生薬について少し詳しく。

◎桃仁(とうにん)ー桃の種子。

消炎性の駆瘀血薬として、月経不順や困難、下腹部痛などに用いる。

◎牡丹皮(ぼたんぴ)ー牡丹の根皮。

解熱、消炎、鎮痛、月経痛、月経不順、打撲による腫れ。活血、涼血

◎芍薬(しゃくやく)ー芍薬の根。

筋肉痙攣、腹痛、頭痛、婦人病。養血

◎川芎(せんきゅう)-せり科の川芎の根茎。

補血、強壮、鎮静、鎮痛。貧血症、月経不順、冷え性、生理痛。活血

◎大黄(だいおう)ーたで科の大黄の根茎。

寫下(便を出す) 活血

◎紅花(こうか)ーきく科の紅花の管状花

通経、駆瘀血。食品としても用いられている。

◎当帰(とうき)-せり科の当帰の根

鎮静、鎮痛、浄血、強壮、貧血、腹痛、月経不順、生理痛。補血、活血

 

状態に合うものを入れて組み合わせないといけないですね!!

瘀血の漢方①

今度は漢方からのアプローチ。

瘀血は血の淀み。

血の淀みを体の中からどのやって出すのでしょう?

実は、便と一緒に出すのです。

駆瘀血の作用のある生薬は

桃仁(とうにん)、牡丹皮(ぼたんぴ)、芍薬(しゃくやく)、川芎(せんきゅう)、大黄(だいおう)、紅花(こうか)

 

一番標準的な駆瘀血薬の薬方は「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」

私も結構長いこと飲みました。

漢方の師匠の田畑先生がお作りになった丸剤は香りがよくってとても好きでした。

女性の漢方のイメージですが、肩こりや頭痛にも効果があり男性にもでます。

 

更にすごく強い瘀血があると、「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」

また古い瘀血があるときは「温経湯(うんけいとう)」

瘀血もあるけど水毒もあって、血虚(血が不足)もあるときは「当帰芍薬散(とくしゃくやくさん)」

更に瘀血もあるけど、肝気うっ血もあり、症状が多彩な時、「加味逍遙散(かみしょうようさん)」

まだまだありますが、主に使うのはこれらです。

 

そしてずっと同じではなく必ず!!変化していきます!

処暑

8月7日に立秋が過ぎ、今日(23日)は処暑(しょしょ)

暑さがおさまる頃とのこと。

暦通り今日の東京は暑さが和らいでいます。

 

まだまだこれから暑い日がありそうですが、身体は秋に向かっています。

これまで水毒の反応ばかりが強かったのに、そろそろ瘀血(おけつ)の反応も出てきます。

人間も自然と一緒に変化しているのだなあと感じるときです。

 

瘀血の症状としては、こりや足の冷え

シミ、便秘などなど。

身体の中の血の淀みというイメージをしています。

これから瘀血についてまとめていきたいと思います!